批判の経験もきっかけに。私が「フェムテック」というテーマを書き続けている理由
もくじ
広く知られる前から「フェムテック」を発信してきた理由
今週、LEEwebでフェムケアの記事が公開になりました。
話題のフェムケアアイテムをいち早くお試しする機会をいただき、私自身の実感をもとにレポートし、ありがたいことにたくさんの反響をいただいています。
まだ「フェムテック」という言葉が一般的に広く知られていなかった頃から、このテーマに関わる取材や執筆を続けてきた理由を聞いていただくことがあります。
大きなきっかけとなったのが、2018年に書いた記事。
LEEweb上だけでなく大手メディアでも取り上げられいわゆる「バズった」状態になった一方、ライターとして初めて“否定の声”と真正面から向き合うことになりました。
きっかけとなった「月経カップ」の記事
当時、欧米で先に広がっていた「月経カップ」に興味を持ち、幼い子どもを育てながらの生活が、ぐっと楽になったという自分自身の体験を交えてレポートしました。
想像以上に多くの方に読んでいただき喜びをかみしめていたのもつかの間、大手ニュースで取り上げられた際、そのコメント欄で初めて、自分の記事に対するはっきりとした否定の言葉を目にしました。
コメント数自体は100にも満たないもので、中には肯定的なものもありました。ただ否定コメントの吐き捨てるような独特の言い方や、私個人を否定する表現など、当時の私にはとってはショックな内容。
何よりも、私が取り上げたせいで、取材先に逆にご迷惑になってしまったのでは危惧しました。
思わず編集部の方にご相談したところ「反響の証拠でもあり、無責任で一方的な攻撃については全く気にしなくて良い」と励まされました。
そして読者の方からも温かなメッセージをいただき、その後、取材先の方から「売り上げが40倍になりました」という連絡をもらった時、不安でいっぱいだった気持ちが、少しずつ救われていったのを覚えています。
その広がりは、もちろん私一人の力ではなく、連載させていただいているLEEwebや、大手メディアという“媒体の力”があってこそ。
それでも、「私が伝えたことには、意味がなかったわけじゃない」そう思えた、忘れられない経験でした。
たとえデリケートなテーマでも、自分の視点で丁寧に書いていきたい
そして結果的には、そんな気持ちがはっきりと芽生えた出来事になりました。
詳しくは…
時事通信社での執筆など、新たな挑戦へ
どんな記事を書く時も自分なりに真摯に向き合っているつもりですが、フェムケアやフェムテック分野は健康に関わることで、しかもデリケートなテーマです。
そして私はお医者さんや研究者でなく、あくまで「少し詳しいかもしれない、イチ生活者」。
だからこそ、なるべく日々の暮らしの中で実際に感じたことや気になったことを実感をもって言葉にしたい
しっかり取材をすることはもちろんですが、「専門家ではない」私だから書けることもがあるはずと考えと試行錯誤してきました。

その数年後、時事通信社さんから「フェムテック」の特集記事のご依頼をいただきました。
最初にお話をいただいた時は、「女性誌でコラムや子育て記事を書いてきた私が、時事通信社?」と、うれしい驚きで目を白黒させたのを覚えています。
男性読者の多いメディアで、トレンド性のあるテーマを「女性の視点」「生活の実感」を切り口に書いた記事は、思いのほか多くの反響をいただきました。
“イチ生活者”としての視点が、新しい入り口として受け取ってもらえたのだと感じています。
そしてその年、「フェムテック」が新語・流行語大賞にノミネートされました。
積み重ねの先にある、今回の記事
今回のLEEの記事も、そんなこれまでの積み重ねの延長線上で書いたものです。
仕事や子育てに忙しい世代ほど、「大丈夫?」と周りのことは気にかけても、自分の体のサインは後回しにしてしまいがち。
今、フェムケアという言葉が浸透し、自分の体と向き合いやすい空気が生まれてきたことは、とても良い流れだと感じています。
「これをやった方がいい」ではなく、「まずは、知っておく」そんなきっかけのひとつになれば嬉しいです。
そしてフェムケアの記事を書く際は毎回、取材などを通してこれまで関わってきた方々のお顔が浮かびます。
「女性の日々の暮らしを、少しでも良くしたい」
まだ「フェムテック」が大きく注目されていなかった頃から、熱い想いを持って取り組んできた皆さん。勝手ながら、そうしたご縁に毎回、心から感謝しています。
これからも大切なテーマとして、自分なりに真摯に向き合っていきたいです。
著者プロフィール

- 株式会社リクルート等を経て、結婚・出産を機にライターへ。現在は集英社の人気女性誌のwebサイト『LEEweb』でのコラム連載や日本有数のニュースサイト時事通信社「時事ドットコム」 での特集記事など、女性目線・ママ目線に強いライターとして暮らしや子育て、旅、国内外のトレンドから社会的な取り組みまで幅広く執筆。丁寧なリサーチ・取材に基づいた等身大の体験記事、インタビュー記事、実体験をもとにしたコラムに定評があり、企業サイトでのコラムやPR記事、編集業務などにも携わる。著書にkindle「今こそ!フリーランスママ入門」。夫の海外転勤に同行し2022年より家族でブラジル・サンパウロ、その後アルゼンチン・ブエノスアイレスで生活。







