「”ま、いっか”が日々を楽しくする!」STAY HOME 期間で考えたこと学んだこと②
前回記事(「日本人は子どもの習い事から100%吸収させようとしすぎ」?! #STAY HOME 期間で考えたこと学んだこと①)に続き、オンラインで現在海外駐在中のいわゆる「駐在妻」の皆さんと話す中で感じたことについて書いていきます。
もくじ
「”駐在妻”が海外で直面する問題と、自粛の今の状況は似ている?」
習い事の話の他にもう一つ印象的だったのが、海外に行ったご家族(特に”ママ”)が直面する問題と、今の自粛の状況は似ている部分があるのではないかという話題でした。
海外に行ってすぐも、思うように外出できない、これまでの人間関係が(直接会うという意味では)断たれる…子育て中の場合は、今までより大幅に長い時間を子どもと一緒に向き合って過ごすことになる、どこに行くにも送迎が必要になりそのための拘束時間が多くなるなど、環境がガラっと変わり、制限が多くなり、周りを頼りづらくなる、そんな中でも生活を回していかなければならず、そこを大変だと感じる方が多いそうです。
生活が変わり自由が少ない中でいかに毎日を過ごしていくかという点でこれは、今多くの方が向き合っている状況と近しいのではないでしょうか。
失敗をきっかけに、肩の力と抜いた「ま、いっか」生活にシフト
今年海外転勤が決まっていた我が家。折りしも小学校の休校スタートと同時に夫が先に海外へ行ってしまい、ワンオペでの自粛生活が続いていました。当初は 「”子ども達が家にいる今だからこそできること”をしよう!」と色々と工夫して頑張っており、大変ながらもそれなりに楽しく過ごしていたつもりでしたが、ある時疲れが溜まって大失敗…。
日々のスケジュールについて
その失敗までは、例えば「今日は天気が良いから人の少ない場所で外遊びさせよう」「雨だから工作かな、映画かな」等と私主導で過ごしていました。今振り返ると、毎日何かさせないと可哀そうだし間が持たないと勝手に思い込んでいました。
今は、学校や習い事の最低限の宿題、休校が始まった時に話し合って決めたお手伝い(我が家では「ミッション」と呼んでおり、それぞれの洗濯物を自分でたたんでしまう)は終わらせる、あとは子ども達の希望を聞きながらその日やりたいことをするようにしています。アイデアが出ずちょっと退屈してもそれはそれで良いし、その時は子ども達で何か考えてもらえばいい。当然のことかもしれませんが、そこからかなり気が楽になりました。
憂鬱だった1日3食のごはん作りも、家族を巻き込んで
また食事も、子ども達に決めてもらうことも増えました。
例えば、「今日これからこの盤ゲームを私も一緒にして遊ぶなら、先に夕飯をどうするかアイデア出して~」などと子ども達も巻き込んでいます。スムーズに起きられない日があってもあまりガミガミ言わず、朝食が遅くなってしまったら昼ごはんは無理せずスキップして午後におやつを食べて、夕飯を早めにするなんてことも。子どもと一緒におにぎりをたくさん作って、ちょっと野菜を添えて夕ご飯にしてしまったこともあります。
大したものを作っていないのに3食作ると大変…と途中からかなり憂鬱だった休校中のごはん作りですが、「今日何食べよっか~?」と相談しながらメニューを決めるのは、仕事や学校などがある普段はできないことで、ちょっと楽しくなりました。
今の状況は大人にとっても大変ですが、子どもたちは子どもたちなりに、普段とは違う今の状況をやはり懸命に過ごしているのだと思います。学校にも行けず色々と我慢もしているからこそ、ちょっと大目に見ることが増えてもよいのではないか、そしてそれは私自身に対しても同じなのではないか…そう実感してからは肩の力を抜いて過ごすようになり、子どもと一緒にいる時間がより楽しくなりました。
家族の「管理者」になる必要はない
冒頭でお話したオンラインミーティング内で心に残っている言葉が、
「家族の管理者になる必要はない」
という一言でした。
日本人は良くも悪くも真面目なことに加え、周囲を見ていても特にママ達は責任感があるからこそ仕事や家事育児など様々なことを全て「きちんとやらなければ」と全てをひとりで抱え込みがちなところがあるのではと感じます。
今回の自粛期間を経て改めて感じたのが、家族が幸せでいるためには自分自身が元気で笑顔でいることが思っていた以上に大切で、そのためにはちょっと手を抜いたり適当になったりしても良い、むしろ長い目で見たらその方が良いのではということでした。
お互い失敗してしまうこともあるけれど、大変な時ほどちょっと大目に見合って、また気持ちを新たにやり直せばいい。そうやって相手の良いところも悪いところも含めて受け止め合えるのも、家族だからこそだとできることだと改めて思いました。
時代は変われど、やはり「ママ」は家族の要。自粛期間や海外転勤に限らず大きな「変化」の時こそ、忙しい中でも自分自身を大切にしてほしいと実感したstay home期間でした。