【コラム連載歴6年】「日々の暮らし」を読ませる記事にする5つのポイント
もくじ
小さな日々の気づきを、「発信」にするコツ!
SNSやブログ、どうやったらうまく書けるの?
こちらの記事は、noteさんで2万ビューと200近いスキをいただき、私の中ではたくさん読んでいただいた思いで深い記事のひとつです。
「SNSやブログに何を書けばいいかわからない! どうやってそんなに続けているの?」
仕事でもプライベートでも、日常の中で何かを発信する機会が増えたせいか、そんなご相談をいただくことが年々増えています。
私は日本にいる時からライターを続けており、例えばずっとお世話になっている集英社LEEwebでのコラム連載は6年目。そのほとんどは自分で企画提案して書いており、夫の海外転勤により家族で海外に来た今もずっと続けています。

今では時事通信社の現地レポートなど、さまざまなジャンルの執筆をしていますが、もともとは「未経験×産後」からライターとしてのキャリアをスタートした私の原点は、子育てなどを通した日々の気づきを記事にすること。
今回は思い切って6年前に書いたLEE連載の最初の記事を例に出しつつ、日常を楽しくコンテンツにする5つのポイントをお伝えしたいと思います!
初めての記事は、子どもと参加したワークショップを体験レポ!
私がLEEの連載で書いた最初の記事は、当時5歳だった息子と共に「青山フラワーマーケット」さんが主催していたフラワースクール“hana-kichi”に参加した体験レポート仕立ての内容でした。
5歳息子とブーケ作り!親子で楽しめるフラワースクールの魅力 | LEE
今読み直すと至らない点も多く恥ずかしいですが…その分、日々の出来事を記事にするポイントが、わかりやすく読み取れると感じます。
「日常」を「読みたくなる記事」にする5つのポイント
①ネタの探し方:あなたの”いいね! ”は価値がある!
読まれる発信をするためには、やっぱり何を書くかという「ネタ=企画」は大切。
でもそんな大層なことではなくていいんです!
10年近くライターやPRに関わる仕事を続けてきて実感していますが、発信する側やモノ・サービスを提供する側が欲しいのは「人々がいいね! と思う情報」。それらを得るために企業はたくさんのお金を使っています。
あなたが何気なく感じる、普通の「いいね!」にはとても価値がある。
日々の気づきをメモしておくことは、私にとって大切な仕事のひとつです。

② 書き始めのコツは、共感を呼ぶ一言
記事を読み進めてもらうための、いわゆる「つかみ」の部分。
特に駆け出しの時期は、読み手に向かって呼びかけるような文章で始めることが多くありました 。
この記事であれば次の文章がそれにあたります。
「どうやったらもっと素敵に花を飾ることができるんだろう」
おうちに花を飾る時、そんな風に思ったことはありませんか?
これは、実際にこのフラワースクールに通う方々が持っている「課題感」で、そのまま私自身が感じていたことでもありました。
つまり、日々の暮らしの中で同じように考えたことのある方は多いはず。
③ 読みやすい記事のコツは「友人の顔を思い浮かべて書く」こと

「どうやったら文章を上手に書けるの? 」というのも よく聞かれる質問。
小説家などはまた別の力が必要だと思いますが、私は基本的に「よい文章というのは読者の立場に立って書かれた文章」だと思っています。
①のネタ探しと一緒で、「あなたが知りたいこと=読み手の方々が知りたいこと」 。
例えばこの記事のように何かの体験談を記事にするのであれば、まずみんなが知りたいのは「どんな場所で、どんなことをするの? 」ということなはず。
難しく考えず、例えば仲良しのお友達にこの体験をおすすめするとしたらどんな風に話すかな?という観点で書いていけば大丈夫!
「街の花屋さんで気軽に買える花を使って、手軽に、だけどちょっと素敵に飾るコツを伝えたい」という想いから作られたワークショップで、子どもと一緒に手ぶらで参加できて、予約も簡単なんだよ~
そんな風に説明するのではないでしょうか。
もしもきちんとした紹介記事として書くのであれば、 住所・価格・問い合わせ先など詳細を一覧にするとより分かりやすいと思います。
④ 写真はリアルが伝わるものを。映えなくてもOK!
もちろん写真は美しく映える方がよいとは思いますが、私は一番大切なのは「リアルさ」だと思います。
この記事であれば、伝えたいポイントは「子どもと一緒に、素敵な空間でお花について学ぶことができる」という点。
だから、息子が楽しんでいる様子や、お花・インテリア・小物など含めおしゃれな店内の雰囲気が伝わるものを選びました。


写真が上手でよいカメラを持っているということはもちろん武器になります。ただ私はこれまでずっとiPhoneで撮影してきました。特に子連れ取材の時などは、撮りたい時に素早く取り出してすぐ撮影しやすいという点もメリットだと感じます。

ポイント⑤最後のまとめは、一歩踏み出す一言を
実際に様々な発信をし始めると毎回悩むのが最後の締めの部分で、私自身もいまだに試行錯誤しています……
私の場合は読んだ後に前向きな気持ちになって、一歩踏み出したくなるような記事を目指しています。そのため、最後にちょっとした気づきや学びを入れるように心がけています。
最初のうちは、「ぜひ試してみてくださいね」「気になった方はチェックしてみてくださいね」のように、本当に言葉のまま行動を後押しするような一文を入れることから始めてみてはいかがでしょうか。

文章を書くことは奥が深く、私もまだまだ道半ば。ただこれまでを振り返ると、自分自身がワクワクしながら、これを伝えたい! と思って書いたものほど、読者の方々からの反応が良かったことは間違いありません。
毎日の中で、あなたがふと「いいな」と感じたことには価値があります。
よかったらこの5つのポイントを使って、ぜひそのワクワクを共有してみてくださいね!
◆他の発信はこちら
ライター歴は長くなってきましたが、実は私自身も今年改めてライティングや発信について学び直しています。
SNSやブログでは、海外生活や日々の気づき、そして日常の発信を楽しく続けるポイントや書くコツ、ライフスタイルに合わせた自分らしい生き方を叶えるスケジュール管理のコツなどを発信中。
未経験からスタートしたからこそのノウハウと新たな学びを掛け合わせつつ、「書く」を軸に、さまざまな方と繋がっていけたら嬉しいです✨
著者プロフィール

- 株式会社リクルート等を経て、結婚・出産を機にライターへ。現在は集英社の人気女性誌のwebサイト『LEEweb』でのコラム連載や日本有数のニュースサイト時事通信社「時事ドットコム」 での特集記事など、女性目線・ママ目線に強いライターとして暮らしや子育て、旅、国内外のトレンドから社会的な取り組みまで幅広く執筆。丁寧なリサーチ・取材に基づいた等身大の体験記事、インタビュー記事、実体験をもとにしたコラムに定評があり、企業サイトでのコラムやPR記事、編集業務などにも携わる。著書にkindle「今こそ!フリーランスママ入門」。夫の海外転勤に同行し2022年より家族でブラジル・サンパウロ、その後アルゼンチン・ブエノスアイレスで生活。
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