海外転勤の悩み「先が見えない辛さ」【海外転勤延期中のモヤモヤ①】
本来7月に、夫の海外転勤への帯同でブラジルへ渡航予定だった我が家ですが、新型コロナウィルスの影響で延期となり、先ははっきり見えない状況が続いています。
似たような状況で悩む方も多い中、今回は「海外転勤」に伴うモヤモヤについて書かせていただきたいと思います。
はじめましての方は、よろしければこちらをご覧ください☆
◆ライター佐々木はる菜プロフィール
もくじ
「今後の感染状況次第」が9か月以上
海外転勤家族ならでは、動きが取れない悩み
現在海外転勤延期中の我が家。
昨年の終わりに内示が出て、夫は3月にブラジルへ行き、その後一時帰国。私たちはもともと7月に渡航する予定でしたが、3月からずっと「いつ渡航できるかはもちろん、行けるかどうかも、わからない」まま9か月。まだ日本にいるという状態です。
我が家と同様に海外転勤そのものが延期中の方、次の赴任先が決まっているのに国家間の移動ができない方、「海外転勤先から母子で一時帰国したものの、いつ戻れるかわからない」という方…事情はそれぞれですが、似たような状態で悩んでいる方も多いと聞きます。
子ども達の進学なども調整
状況的にまだ帯同が許されないということもありますが、子どもたちの進学等の関係で来年3月までは日本にいることに決めています。
特に下の娘は今年度が卒園なので、結果的にはお友達と一緒に最後まで幼稚園生活を送れることになり、そこは嬉しく思っています。
年初はもともと1学期で退園のご相談をしていましたが、再度状況をお話したところ、私立の幼稚園ということもあり園長先生の温かなご判断でスムーズに「卒園まで」と変更でき、共に卒園できることを喜んでいただけていることも大変ありがたかったです。
ただ周りには「一度退園で進めてしまったため、再度戻ることが難しかった」というような話や、ちょうどお子さんが幼稚園等に入るかどうかというタイミングで一時帰国した方は「日本滞在が延びてしまい、子どもの教育をどうしよう」と悩む方も…。
誰が悪いという話ではないだけに、そういった話を聞くたびに我がことのようにモヤモヤしています。
娘にランドセルをどうするかも迷いました。ブラジルでは日本人学校に行くことにしており(この話もまたいつか…)、通う予定のエリアの学校ではランドセルを使う子も多い。でも必須ではない。ただ延期が続いた場合、日本で小学校に行く可能性もある…
ランドセルはただの鞄ではなくメモリアルなもので、兄は祖父母にプレゼントしていただいたということもあり、最終的に刃同様に購入することを決めました。夫が一時帰国している間に、家族4人で買いに行けたことは良い想い出になりました。
全てが「海外転勤次第」という、先の見えない辛さ
新型コロナがもたらした様々な重大な問題については一言では表せない様々な思いがあります。
「海外転勤が延期なんて大変だね…」という温かな言葉をよくかけていただきますが、ただ我が家の場合、夫が基本的に海外転勤がある部署で仕事をしているため、かれこれ5年以上「今年はあるかも…」という状態が続いており、数年前まではその「先の見えない状態」に対して非常にモヤモヤしていました。
家購入の問題
まずなかなか決められなかったのは家の購入です。
うちは結局いまだに賃貸暮らしですが、お互いの実家や仕事の関係から、東京の中で好きな場所に家を買うことのできる状況ではありました(もちろん金銭的な折り合いがつけばですが笑)。
今の家は、何しろ上の息子が1歳半の時に引っ越してきた場所なので、物理的に既にかなり手狭。
ただ、わりと自然豊かでお子さんが多い地域でありながら、駅や通っている小学校等からも近く便利。小さめですがターミナル駅へのアクセスも良いためどこに行くにも便利で、「来年には海外に行くかもしれない」と思うとなかなか踏み切れず、狭さと戦いながらずるずる数年が経過してしまいました。
教育問題
家の問題とも絡むのですが、長男の小学校入学が見える時期になった時が1番悩みました。
私は幼稚園受験組なので、いわゆる「お受験」をするかどうか問題にぶつかりました。
ただ、もともと絶対に私立が良いとは全く思っていなかったのですが、たとえ公立に行く場合でも、ある程度自由に引越しができるとなると学区についても考えてしまいます。
結論から言うと引っ越しはせず1番近くの小学校に通うことにしました。
現在2年生ですが、先生やお友達にも恵まれとても楽しく通っており、放課後も日々習い事やら公園やら充実した小学校生活(笑)を送ることができている姿を見ると、結果的に良い判断ができたなと思っています。
でも、子どもたちの進路の決定にも大きな影響を及ぼした事は事実です。
私の人生今後どうするの?
先の見えない不自由さが夢へのきっかけに
これまでも何度か触れていますが、家族についてはもちろん、キャリアなど私自身のことも非常に悩みました。
ただ、結果的には「海外転勤があるかも…」などの”制限のある状況”がライターという夢を叶えるきっかけにもなりました。(そんな経緯についても少しずつ書いているので、もしも気になった方はプロフィールをご覧ください。)
この数年はそうやって自分の夢に向かう過程で先の見えないモヤモヤと向き合い、ひとつずつ解消していった期間でもあったと感じています。「いつ帯同できるかわからない状況」を、今それなりに前向きに過ごすことができているのは、そのおかげかなと思っています。
どうしてそんなふうに考えられるようになったかについては、また次回書いていきたいと思います☆
著者プロフィール
- 現在は夫の海外転勤に同行し、小学生の兄妹と共に家族でブラジル在住。集英社「LEEweb」や企業HPでのコラム連載、時事通信社「時事ドットコム」での特集記事など、女性目線・ママ目線に強いライターとして国内外のトレンドや社会的な取り組みなどを幅広く執筆。丁寧な取材に基づく等身大の体験記事、インタビュー記事、実体験をもとにしたコラムに定評がある。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」についての発信がライフワーク。著書にkindle「今こそ!フリーランスママ入門」。
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