記事作成の手順を公開!大切にしている3つのポイント

憧れの方、専業主婦の星【薄井シンシアさん】インタビュー!

「専業主婦は立派なキャリアになる!」


海外勤務の夫について25年間海外で暮らし、17年間の専業主婦生活の後、「給食のおばちゃん」から5つ星ホテルの幹部にまで登りつめ、著書「専業主婦が就職するまでにやっておくべき8つのこと」は、NHKでドラマ化もされ大きな話題となった薄井シンシアさん。

現在、LEEでの連載「育児書を捨てよ、子どもを見よ!」も大人気で、今回編集部からお話があり、シンシアさんの新プロジェクトを取材させていただきました

カムバックして成功した専業主婦はたくさんいる!

新プロジェクトの目的とは?

私がまず惹かれたのは、この新プロジェクトを立ち上げたきっかけが「シンシアさんのように専業主婦から再び社会でも活躍の場を持つようになった女性がたくさんいるということを伝えたい」という想いだったことです。

シンシアさんが毎回今一番気になるゲストを招き、「働くこと」をはじめ生き方について熱く語りあうトークショー。日曜日朝8:30〜10:00にzoomで開催しており、次回は9月6日(日)開催予定!

私自身も、専業主婦期間を経てライターとして再び仕事を始めました。(詳しくは…「出産離職組の私が見つけた“ここちよい働き方”」「子育て中だからできる働き方もある!」

また新型コロナの影響で延期になりましたが本来であればこの夏、夫の海外転勤に家族で帯同する予定だったため、元「専業主婦」で「駐在妻」でもあったシンシアさんのご活躍や発信を興味深く拝見してきたイチファンでもあります。

そして今回の対談のゲストだった飯沼ミチエさんも、シンシアさん同様に5年半に渡り駐在員の妻として2カ国に滞在。13年の専業主婦期間を経て、2015年に夫の海外赴任に同行する「駐在妻」の方々を対象にコーチング事業をスタート、悩める「海外駐在妻」をメンタルとキャリアの両面からサポートされています。

実は以前ミチエさんの取り組みについてもLEEの連載で記事にさせていただいたこともあり、そのおふたりの対談を取材できること自体がまず大きな喜びでした。

詳しい内容については…

当日は約30名ほどの方が参加。日本以外にも、アメリカやインドネシアなど海外からの参加者もいらっしゃいました。

1時間半以上に渡る対談はとにかく内容が濃く、憧れのおふたりについての記事だからこそどんな風に記事をまとめるか非常に悩み抜いて書き上げました。

苦労した甲斐ありシンシアさんにもミチエさんにも喜んでいただくことができ、温かい言葉を頂戴して本当に感動…ライター冥利につきます…

もしも興味を持ってくださった方はぜひLEE連載をご覧いただき、こちらのブログでは私が毎回どうやって記事を組み立てているか、文章を作る上で大切にしていることについて書いてみました。

一番大切なのは「目的地」を決めること

取材も記事作成も、一番時間をかけるのは「準備」

人に何かを伝えるための文章を書く時に一番大切なのは、実際に書き出す前の準備だと思います。

その記事の目指すゴールをはっきり思い浮かべることができれば、辿るべき道のりが見えてきます。

誰に向けて、何を伝えるか

まず、いわゆる「ターゲット」と言われる、その記事を読んで欲しい読者の設定と、そこにむけて何を伝えるか「記事ので一番伝えたいメッセージ(テーマ)」を考えます。

STEP
1

記事を届けたい相手の顔を具体的にイメージする

1と同時進行になることがほとんどですが、そのターゲットを個人名と顔が浮かぶくらい具体的にイメージします。友人でもいいですし、メディアなどを通じて知ったどなたかのイメージでも構いません。どんな状況で、どんな事に興味があって、どんな情報を知りたいか…私の場合、想像しやすいので大抵知人の誰かを設定しています。

STEP
2

テーマ、章立て、締め(記事のゴール)を決めてから書き出す

そのイメージの方に、今回の記事で届けたいメッセージを伝えるためには、取材した素材や書きたい内容の中から何をどういう順番で伝えて行けばいいかを考えます。つまり文章の構成作り。

ちなみにこの時私は必ず手書きで整理しています。PCだとそのまま文章を書き始めたくなってしまうのですが、あくまで章立てを考える段階なので、いちいち手書きで書く方が伝えたい大枠を考えやすく、結果的に文章全体のメッセージが明確になると感じます。

STEP
3

今回の様に伝えたいことが多いほど大切な作業

今回の取材は内容が濃い上にトピックスも多岐に渡っていました。

伺って面白かったお話は全てを伝えたいものの、色々取り込みすぎると逆に記事全体で何を言いたいかわからなくなる危険性が高く、また長すぎる文章は読んでもらえないというリスクも…

今回の取材→記事化の具体的な流れをご紹介

ターゲット設定は?

メインのターゲットは「駐在中、もしくは駐在の可能性があり、自分の生き方(キャリア)にモヤモヤしている方」、そしてサブターゲットは「専業主婦で自分の生き方(キャリア)にモヤモヤしている人」に。

ターゲットをどこに置くか最後まで悩みましたが、せっかく駐妻サポートをされているミチエさんがゲストなので、駐妻に絞って書いた方が伝えたいメッセージがはっきりし、より主張のある記事になると考えました。

ただ、タイトル含め構成を工夫することで、「駐妻や専業主婦からの再就職は、先の見えない世の中を生きるヒントがある」と伝え、ターゲット以外にも学びがあり興味を持っていただける内容だと感じていただける仕立てにした点がポイント。

記事のメッセージは?

ターゲットを絞ると、その層にとって一番気になるのは今回の場合「駐妻で専業主婦だったミチエさんがどうして起業するに至ったかという道のり」なはず。そこで記事のメインはミチエさんのお話にする…という具合に、記事の骨子が見えてきます。

毎回作ってお送りしている「原稿設計」

一見手間に思えるけれど、メリットは多い!

原稿を書き上げ先方に提出する際、私は必ず簡単な「原稿設計」も併せてお送りしています。その記事の特性やお送りするお相手によって内容は異なりますが、【記事で一番伝えたい事】【ターゲット】【記事の構成について】などをワード1枚分程度にまとめています。

メリットとしては、まずこちらの意図を踏まえていただいた上で記事を読んでいただけることによって、その後のやりとりがスムーズになること。修正等が出た場合でもお互い手間が少なくなる場合が多いです。

また、こちらがどれだけ考えて記事を作成したか汲み取って頂けるのか、設計をお送りしたこと自体に御礼を言っていただけることも多くあり、その後のご縁に繋がることもありました。

一番嬉しい言葉は…

「はる菜さんだからこそ書いてもらえた記事」

やはり、そんな主旨の喜びの声をいただける時が一番幸せを感じます。

「そうそう、こういうことを言いたかったんだよね~」と感じていただけるように相手の方の意図を理解した上で、それを私なりの言葉で表現すること。つまり、

自分という”フィルター”を通した記事に仕上げること。

ただ単に事実を伝えるだけでなく、自分というフィルターを通すことが大切。

そこに自分の存在意義があると感じるので、これからもそういった発信ができるよう精進していきたいです!

著者プロフィール

ライター 佐々木 はる菜
ライター 佐々木 はる菜
現在は夫の海外転勤に同行し、小学生の兄妹と共に家族でブラジル在住。集英社「LEEweb」や企業HPでのコラム連載、時事通信社「時事ドットコム」での特集記事など、女性目線・ママ目線に強いライターとして国内外のトレンドや社会的な取り組みなどを幅広く執筆。丁寧な取材に基づく等身大の体験記事、インタビュー記事、実体験をもとにしたコラムに定評がある。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」についての発信がライフワーク。著書にkindle「今こそ!フリーランスママ入門」。

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ライター 佐々木はる菜
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