ブエノスアイレス観光まとめ/ポイントは街中に散らばる名所を効率的に制覇すること!おすすめスケジュール&スポットを紹介

見どころが多いブエノスアイレスの、観光ポイントって?

現地在住者かつ「駐在妻」の目線での楽しむコツ

夫の海外転勤に伴い家族4人で住むことになったアルゼンチン。「南米のパリ」とも言われる魅力いっぱいのブエノスアイレスに来てから約1年半が経ちました。

まだまだ知らないことも多いとはいえ、日々生活し、現地の方々とも積極的に関わり、気になる場所を訪れ、そして時には遠く日本からはるばる遊びに来てくれた友人の案内などもするうちに、それなりにこの街の輪郭がわかってきました。

現地に住んだからこその視点や情報、そしてあくまで一時期の「駐在妻」だからこそ忘れていない観光客目線も踏まえ、最近ではブエノスアイレスのガイド記事も色々と書かせていただいています。

ブエノスアイレス観光ガイド&「ブエノスアイレス日記」

今回は、市内の様々な場所に散らばる観光名所を、短い滞在期間でも効率的に回り楽しむ方法をまとめてみました!

エリアごとに異なる魅力、移動手段とスケジュール立てが大切

ブエノスアイレスの面白さのひとつは、エリアごとに全く異なる雰囲気と魅力があることだと感じます。せっかく訪れるのであれば是非そのコントラストを楽しんで欲しい!

一方でちょっと悩ましいのが主要スポット間の移動手段です。
地下鉄やバスも走っていますが、パスが必要だったり独特のルールがあったり…タクシーも便利ですが、びっくりするような交通渋滞も日常茶飯事。土地勘がありスペイン語が堪能ならば別ですが、旅行者がいきなり使いこなすのは難易度が高いかなと思います。

ブエノスアイレスの地下鉄の様子
地下鉄の中では勝手に膝に商品を置かれる商売?や、歌やら楽器の演奏やらが始まることも普通。突然大音量でラップが始まった時は、娘ドン引き。昔日本で使われていた電車も走っています。

便利!主要スポット間をめぐる観光バス「Buenos Aires Bus」

2種類のうち私のおすすめは黄色バス

Buenos Aires Bus
写真出典

遊びにきた友人たちを案内する際に利用し便利さを実感したのが「Buenos Aires Bus」。ブエノスアイレスの主要スポットを回る観光バスで、黄色と赤の2種類あります。

私のお気に入りは先輩駐在妻さんにおすすめいただいた黄色バスで、こちらの記事冒頭に書いたような、ブエノスアイレスの主要スポットの中でも私の好きな場所を網羅しています。

buenosu aires bus roho
緑が生い茂り青空が広がる時期は最高に気持ちが良い!写真出典

バス利用時のポイント&注意点

チケットは有効期間が24 時間と48時間の2種類で、期間内はどの停留所でも何度でも乗り降りOKというシステム。
街なかの色々な場所でチケットが販売されています。ただ黄色バスの場合、私は毎回こちらの停留所で購入しています。
ホテルなども多い中心地のアクセスが良い場所にあり、建物内にきちんとしたチケットカウンターがあり、英語も通じます。

ガレリアス・パシフィコ
すぐ近くにガレリアス・パシフィコというショッピングモールがあります。お店だけではなくフードコートなどもあり、外観や天井画など建物自体が美しいためぜひ立ち寄ることをおすすめします!観光中のトイレ休憩にも◎

黄色のバスの場合は運行間隔は 10~30 分くらいで、1周ずっと乗っていると約 3 時間半程度とのことでした。乗車時に地図とヘッドフォンを受け取り、ポイントごとに音声ガイドを聞くことができます。

ブエノスアイレス観光バスの様子
日本語も対応していましたが、選んでも他の言語が聞こえてくることも多く笑ってしまいました。この日は、イスラエル語を選択したら日本語が。

乗る場所はオープンエアの二階部分。可動式の屋根があったと記憶しているのですが、いつも屋根なしで走行していることが多いイメージです。気候が良い時期は本当に気持ち良いですが、季節に応じて日焼け・防寒・雨対策は必須です!

※アルゼンチンはご存知の通りのハイパーインフレ。価格やルールなどさまざまなことがどんどん変化するため、詳しくは随時HPを確認することをおすすめします。

実際に友人を案内した旅行プランをシェア!

ここからは参考までに、実際に友人を案内した旅行スケジュールをご紹介します。

到着日→コロン劇場などセントロ散策

移動日で時間が限られていたり時差ぼけでしんどかったりする初日。セントロとも呼ばれるサン・ニコラス地区のホテルに泊まる方が多いので、まずはその周辺にある有名スポットを見つつ、翌日以降に備えています。
特にコロン劇場は、こちらの記事で書かせていただいた見学ツアーへの参加がおすすめです!

世界三大劇場のひとつ「コロン劇場」

世界三大劇場のひとつ「コロン劇場」
ブエノスアイレスのシンボルのひとつ「オベリスコObelisco」
ブエノスアイレスのシンボルのひとつ「オベリスコObelisco」
「世界で2番目に美しい本屋さん」として有名な「エル・アテネオ El Ateneo Grand Splendid」
「世界で2番目に美しい本屋さん」として有名な「エル・アテネオ El Ateneo Grand Splendid」は、もともと由緒ある劇場だった歴史的建造物を改装した素晴らしい本屋さん

「1ブロックにひとつカフェがある」と言われるブエノスアイレスの中でも老舗のカフェやお店がたくさんあるエリア。どこも素敵ですが、中でも私のおすすめは「Florida Garden」で、ふわふわのチーズケーキが名物。

Florida Garden
バーのようなカウンターがあり、渋いおじ様たちが甘いものとおしゃべりを楽しんでいる様子を眺めるのも好きです。

たくさんの劇場が立ち並ぶ大通りの老舗ピザ屋「Pizzería Güerrín」。メッシなど著名人も多く来店。カウンターで注文し立ったまま食べるスタイルが有名ですが、テーブル席もあります。ボリュームたっぷり!

Pizzería Güerrín

世界で最もおいしいアイスベスト10に入ったという「Heladeria Cadore」。私のおすすめはピスタチオとチャイ。

Heladeria Cadore
近くの劇場で娘のバレエ発表会があったため、その時期は良く訪れました。いつも大混雑!

おしゃれな猫のモチーフがかわいい!紅茶とスパイスのお店「Don Victoriano “El Gato Negro”」。紅茶の葉やスパイスや缶がかわいいため、おみやげにも✨

Don Victoriano “El Gato Negro”

2日目→レコレータ地区

高級住宅街でもあるこのエリア、一番有名なのはエビータも眠る「レコレータ墓地」。著名人が眠るお墓は、ひとつひとつが小さな教会のように立派で、建築を見に訪れる方も多いそう。(墓地の写真を撮るのが怖い私…是非本物を!)

国立図書館、博物館、美術館なども多い地域で、国立美術館はなんと無料
1日で全てを見るのは不可能ですが、大きな公園など緑もたくさんあるエリアなので、散策も楽しみながら気になる場所を選ぶと良いのでは。

アルゼンチン国立美術館
アルゼンチン国立美術館
国立装飾芸術博物館
国立装飾芸術博物館
ラテンアメリカ芸術博物館
ラテンアメリカ芸術博物館(MALBA)

詳しくはこちらの記事も…「触れそうな名画たち。ラテンアメリカ美術館・通称MALBA/ブエノスアイレス日記②」

エビータ博物館
エビータ博物館

詳しくはこちらの記事も…「有名人気分?!エビータ博物館で出会った子どもたちとの想い出/ブエノスアイレス日記⑤」

美術館以外におすすめしたい場所が、タンゴシューズブランド「Comme IL Faut(コムイルフォー)」のお店。

Comme IL Faut(コムイルフォー)

タンゴダンサーの女性が作ったラグジュアリーハイヒールブランドで、ピンヒールなのに踊れる=とても歩きやすい!プロのダンサーも満足させる耐久性と機能性を兼ね備え、いつまでも見惚れてしまうような美しいデザインは日本を始め世界でも大人気。

Comme IL Faut

ちょっと奥まった隠れ家のような場所にある本場のコムイルフォー、是非訪れてみてください!

3日目→パレルモ散策&夜はタンゴショー

振り返ると、私たち家族がブエノスアイレスで最もよくおでかけしたのが流行発信地パレルモ・ソーホー地区。
おしゃれで可愛いお店やおいしいレストランなども多く、とにかく街歩きとお買い物が楽しいエリア!パレルモについて詳しくまとめた記事はこちら

着物でタンゴショーを観劇

そしてアルゼンチンと言えばやはり「アルゼンチンタンゴ」!
ブエノスアイレスはタンゴの聖地と言われています。日本から友人が遊びに来たときは、張り切って私も着物で観劇。
合計3回観に行きましたが、ブエノスアイレスに来るならばやはり是非タンゴは体験していただきたいです!

ブエノスアイレスでタンゴショー!駐在妻ならではのおすすめは?/アルゼンチン観光

タンゴと「結婚生活」の意外な共通点とは?40代が始めどき「アルゼンチンタンゴ」の魅力を、本場ブエノスアイレスからレポート | LEE

4日目→バス観光&サンテルモとボカ地区(カミニート)まで足を延ばす!

ブエノスアイレス、メトロポリタン大聖堂や大統領府(ピンクハウス)

冒頭でオススメしたバスをフル活用する日!
バスの2階席から、メトロポリタン大聖堂やピンクハウスと呼ばれる大統領府等を眺めつつ、ブエノスアイレスを南下しまずはサンテルモ地区へ。

サンテルモ地区

サンテルモ市場やドレーゴ広場、そして骨董品のお店がたくさんあることで有名。市場内は土日は「足元が見えない」ほどの大混雑ぶりです。

サンテルモ市場
100年以上の歴史があるサンテルモ市場。どのお店も雰囲気があります
サンテルモ市場内のお店
雑然とした雰囲気も魅力的

八百屋や肉屋、パン屋さんなど生鮮食品や、雑貨やお土産屋さんなどお店がいっぱい!市場の中心には飲食店があり、賑やかな雰囲気の中で美味しい料理を楽しむことができます。

サンテルモ市場内のレストラン
私のおすすめは、アルゼンチン名物チョリパンがおいしいこちらのお店!いつも大混雑しています

その周りの街並みも雰囲気抜群!細い路地を入った先に思いがけずたくさんのお店があるなど探検気分が楽しく、子どもの頃のようにワクワクしました。

サンテルモの街並み
サンテルモの街なかのお店
サンテルモ市内のお店

そしてタンゴ発祥の地ともいわれるボカ地区
カラフルな街並みが有名なカミニートや、大人気の名門サッカーチーム「ボカ・ジュニアーズ」の本拠地「ラ・ボンボネーラ」は必ず訪れたいという方も多いのでは。

カミニートの街並み
カミニートの写真スポット
写真を撮りたいスポットがたくさんあるカミニート!
「ボカ・ジュニアーズ」の本拠地「ラ・ボンボネーラ」

「ボカ・ジュニアーズ」の本拠地「ラ・ボンボネーラ」
ボカ・ミュージアム
スタジアム併設のボカ・ミュージアムも人気!ボカ好きの長男は遊びに来た際、大喜びしました

賑やかで楽しい観光地ですが、この地域は治安があまり良くないと言われています。一歩入ると人通りが少なかったりもするので、気を付けつつ観光してほしいです。

プエルト・マデーロ地区

ボカ地区から再度バスに乗り街を北上する際に通るのが、ラプラタ川の運河沿いにあるプエルト・マデーロ地区。
河沿いに並ぶアルゼンチン名物「チョリパン」屋台や、高級レストランが数多く入っている赤レンガ倉庫街が有名です。
家族で訪れた際は、運河沿いをゆっくり散歩したことも良い思い出になっています。

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ゆっくり時間をかければ、いくらでも楽しめるブエノスアイレス。
これらは本当にほんの一部ですが、実際に友人たちを案内したリアルなおすすめプランとスポットをご紹介しました。

実はこの記事は、今度ブエノスアイレスに遊びに来てくれる大切なお友達をイメージしながら書きました。
私の経験が、少しでも皆さんの旅を楽しくするヒントになれば幸いです!

著者プロフィール

ライター 佐々木 はる菜
ライター 佐々木 はる菜
現在は夫の海外転勤に同行し、小学生の兄妹と共に家族でブラジル在住。集英社「LEEweb」や企業HPでのコラム連載、時事通信社「時事ドットコム」での特集記事など、女性目線・ママ目線に強いライターとして国内外のトレンドや社会的な取り組みなどを幅広く執筆。丁寧な取材に基づく等身大の体験記事、インタビュー記事、実体験をもとにしたコラムに定評がある。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」についての発信がライフワーク。著書にkindle「今こそ!フリーランスママ入門」。

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