マチュピチュを子連れで楽しむ!高山病は?スケジュール計画のポイントやベストシーズンは?/旅行記vol.2
もくじ
子連れでマチュピチュ!オススメのスケジュールやベストシーズンは?
小学生兄妹を連れてのマチュピチュ家族旅行をレポート!
私にとって憧れの地だったマチュピチュへ、夫婦&11歳息子・8歳娘で旅をしてきました。

人気のマチュピチュですが小学生以下の子ども連れでの体験談はなかなか見つけることができませんでした。そこで出発前に一所懸命調べたこと&実体験をまとめています。
第二弾は、実際の旅程などスケジュールや計画のポイントについて☆
子連れのため、安全で無理のないスケジュールを心がけました。
我が家のリアルな旅の様子をお届けすると共に、これからマチュピチュを旅する方に何か少しでも役に立てばうれしいです!
〇マチュピチュへ子連れ家族旅行!服装・持ち物・準備のポイントはコチラ
〇マチュピチュ・クスコおすすめホテル、レストラン、お店情報はコチラ
ポイントは「乾季or雨季」。どっちを選ぶ?!
観光のベストシーズンと言われている雨が降らない乾季(5〜10月)の中で、我が家は特に「ベストシーズン」と言われている6月を選びました。
ペルーは南半球なので北半球の日本とは季節が正反対です。ただ日本と違い季節による温度差は少なく、ツアー会社からも年間通して3〜4度しか変わらず、重要なのは乾季と雨季(11月〜4月)の違いだと聞きました。

ただガイドさんによると雨季は雲や霞みがかったマチュピチュの景色を見ることができるため、雨季も人気があるとのこと。
どんな景色を観たいか、そして遺跡だけでなく登山もするかどうかなどを踏まえ、計画を立てると良いと思います。
乾季&登山ナシならば、8歳でも充分楽しめる
マチュピチュ旅行への質問で多かったのが「何歳くらいから行ける?」というもの。
お子さんの体格や体力、タイプによってかなり左右されると思うのであくまで私の印象ですが、小学校2~3年生以上くらいだと安心して楽しめるのではないかと感じます。

まず高山病の心配もあるし、登山をしなかったとしても、マチュピチュに辿り着くまでも遺跡内でもかなり歩くため、就学前などだと少しきつさがあるかもしれず、さらに「抱っこ」となってしまうと親もなかなか辛いのでは…。
我が家の11歳8歳兄妹はどちらもわりと体力があり、長距離を歩くことも旅行などであればそこまで苦ではないタイプなので非常に楽しんでいました。
ただ、切り立った崖に近い急な階段などもあったので、もし雨が降っていたら,娘は怖がったのではないかと思います。
では、我が家のリアルスケジュールをご紹介していきます!
リマからクスコ、そしてマチュピチュ村を目指す!
車と列車を乗り継いでマチュピチュへ。クスコは旅後半がおすすめ

現地3泊4日で、マチュピチュとクスコを訪れた今回の旅。
現在アルゼンチン・ブエノスアイレスに駐在中の我が家は、まず1日目の夜にブエノスアイレスからリマ入りし空港近くのホテルで1泊、翌朝飛行機でクスコへ向かいました。
インカの都クスコにも憧れがあり、観光を楽しみにしていた私。
ただクスコは標高約3399mと富士山に近い高地。先に標高2000~2400mのマチュピチュで体を慣らし、クスコ観光は最終日に設定しました。

マチュピチュには空港がありません。クスコ到着後はまず、マチュピチュ行きの列車に乗るため、空港から車でオリャンタイタンボ駅に向かいました。

道中は、雄大な景色を眺めたり、以前日本のテレビでも取り上げられた崖の途中にあるホテル(写真右下)を見たりと楽しい時間。
中でもペルー名産品である織物作りを行う現地の工房に立ち寄り見学したことが印象的でした。


11歳長男が軽い高山病。専用の薬は服用していたけれど…
しかし…織物工房を見学しているうちに長男の体調が悪くなりました。
車に乗る時間も長いため乗り物酔いもあったかもしれませんが、ガイドさんからもおそらく軽い高山病と言われました。
数日前から家族で高山病の薬も飲んでいたのですが(詳しくは持ち物記事に)みるみる顔色が悪くなり、結果オリャンタイタンボの村で一度嘔吐してしまいました。

ありがたいことにその後は落ち着き、普段よりも食欲や元気はなかったものの、電車の旅やマチュピチュ村滞在を楽しむことができました。
歌・演奏・踊り…車窓以外も盛りだくさんなペルーレイル
鮮やかな青と黄色が印象的なペルーレイルは、特別電車好きじゃなくても思わず写真を撮りたくなる可愛さ!

私たちは4人向き合ったボックス席で、軽食とお茶がサーブされました。追加で支払えばジュースやアルコール類もありました。

乗車前から昇降口の前で楽団のような方々が楽器の演奏をしていたのですが、途中で後方の車両に呼ばれて乗客が集まると、歌と演奏が始まりました。

最初は茶色っぽく少し荒々しかった景色から、だんだんと高度が下がるにつれ緑豊かになりなっていき、その車窓を眺めながらの生演奏はとても素敵でした。

噂通り、温泉地みたい!マチュピチュ村

そしてついにマチュピチュ村へ!
噂には聞いていましたが・・・確かに日本の温泉街みたいな雰囲気がありました。
実際に温泉もあり、水着を持参していたのですが、長男が本調子ではないことや翌日は早朝からメインイベントであるマチュピチュ遺跡だったため断念。

でも、お土産物屋さんを見て回ったり、観光地を抜け少し奥に進むと小学校などもありマチュピチュでの生活シーンを覗かせていただいたりと、街中を散策するのもとても面白かったです。

街の中心を抜けると坂があり、私たちは今回その途中にあるEL MAPIというホテルを利用しましたが、スタッフの方も親切でおしゃれで居心地よく、とても良かったです。(ホテルやレストランなどは別記事でまとめています⭐️)
いよいよマチュピチュ遺跡へ
朝陽が昇るマチュピチュに感激!早朝の時間帯はオススメ
そして3日目の朝、ついに念願のマチュピチュ遺跡へ!ホテルを6:30に出発し、バスで山道を30分ほど登って遺跡の入り口へ辿り着きました。

私たちが旅行する直前に、見どころの一つである「インティワタナ(日時計)」まで行くためには入場時間制限が設定されました。そのため早朝7時~8時に遺跡に入場する必要があり早起きとなったのですが、結果的には大正解!
晴れ渡った早朝のマチュピチュ遺跡が、昇っていく朝陽と共にどんどん色鮮やかになっていく光景は、本当に一生忘れられない美しさ。気づくと涙が溢れていました。
また早朝は比較的空いているため、美しい光景をゆっくりと眺めることができました。
個人的には、晴れた日の早朝に訪れることを強くおすすめします!

道中、20代とおぼしき日本人男女4名のグループに何度かお会いし会話を交わしたのですが、彼らはワイナピチュ登山にも挑戦していました。
皆さん曰く、山道というよりは一段一段がかなり高く大きな岩を登る感じでなかなかきつかったとのこと。
入場&年齢制限があるため我が家は当初から登山は考えていなかったのですが、登山後の達成感溢れる顔はとても素敵で眩しかったです✨
〇服装や持ち物はコチラの記事で


インカ帝国の首都だったクスコは見どころだらけ
標高約3399mのインカ帝国の首都!

最終日はいよいよクスコ観光へ!
クスコの中心であるアルマス広場には有名なカテドラルが!この日は6月に開催される南米三大祭”インティ・ライミ=太陽の祭り”の日で、たくさんの人で賑わっていました。

高級ホテルやサント・ドミンゴ教会、博物館、12角の石など有名な観光スポットは、だいたいがこの広場から3~4ブロックの範囲に集中しているので、歩きながら楽しく観光することができました。


巨大な石の遺跡にびっくり!街の北にあるサクサイワマン

そして町の北にはインカの遺跡があります。ただクスコよりも更に高度が高く、息子の高山病なども心配だったため、私たちは「サクサイワマン」という一番有名な遺跡を中心に見学しました。

遺跡内に滑り台のように滑れる岩があり、家族で”遺跡滑り台”を滑り降りたことも良い思い出です。子どもたちは楽しそうでしたが、色々衰えている私は登るのにも四苦八苦でショック(笑)

そしてなかなかスリル満点でした!

おみやげを買うならばクスコがオススメ

観光と散策はもちろんですが、楽しかったのがお買い物。ついついマチュピチュで色々と購入してしまったのですが、地名が入ったTシャツやグッズ、人形やキーホルダーなどは大抵のものがクスコにあり、マチュピチュより断然安い!
☆今回の旅で印象的だった、マチュピチュ・クスコのお店やホテルなどはこちらの記事で
夕方クスコを離れリマへ、そしてリマからブエノスアイレスへ戻ったのは日付の変わった夜中。とても約4日間とは思えない、濃い時間でした。
私の場合は、南米駐在中でなければ決して訪れることはできなかったであろうマチュピチュとクスコ。前回の記事と合わせ、皆さんの良き旅に、我が家の体験談が少しでもお役に立ったら嬉しいです✨
著者プロフィール

- 株式会社リクルート等を経て、結婚・出産を機にライターへ。現在は集英社の人気女性誌のwebサイト『LEEweb』でのコラム連載や日本有数のニュースサイト時事通信社「時事ドットコム」 での特集記事など、女性目線・ママ目線に強いライターとして暮らしや子育て、旅、国内外のトレンドから社会的な取り組みまで幅広く執筆。丁寧なリサーチ・取材に基づいた等身大の体験記事、インタビュー記事、実体験をもとにしたコラムに定評があり、企業サイトでのコラムやPR記事、編集業務などにも携わる。著書にkindle「今こそ!フリーランスママ入門」。夫の海外転勤に同行し2022年より家族でブラジル・サンパウロ、その後アルゼンチン・ブエノスアイレスで生活。
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