マチュピチュ家族旅行の必須アイテム・準備ガイド/子連れでも快適に冒険vol.1

生きているうちに一度は訪れてみたかった憧れの地、マチュピチュ。
今回家族でその夢を叶えることができ、夫婦&11歳息子・8歳娘で旅をしてきました。
人気の地だからこそ、調べるとネットや書籍など様々な情報がたくさん出てきますが、小学生以下の子ども連れでの体験談はなかなか見つけることができませんでした。
子連れの場合はやはり、安全で無理ない旅にすることが最優先。一所懸命調べた持ち物やスケジュールなど、我が家のマチュピチュ家族旅行についてまとめてみます!
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もくじ
マチュピチュの服装と持ち物ポイント/荷物制限や乾季雨季の差は?
マチュピチュへの列車は荷物制限あり!

まずマチュピチュには空港がないため、多くの場合はまずペルーのクスコまで飛行機で行き、そこから車と列車を乗り継いで向かいます。
クスコからマチュピチュへ向かう列車には荷物制限があり、小さなバッグを除き1人につき縦・横・高さ合計157cm、 重さ5kgまでの荷物1個まで。これは飛行機の機内持ち込み可の小さめのキャリーケースぐらいの大きさです。
そのため、今回の旅行は今までの旅で一番荷物を厳選して臨みました。

我が家は現在駐在中のアルゼンチン・ブエノスアイレスからだったため、列車に載せることのできる範囲で荷作りしました。
ただ日本など遠くから来る場合は、マチュピチュに必要のない荷物は前日に分けておき、旅行会社に頼んでクスコのホテルへ運んでおいてもらうなど対策が必要です。
服装のポイント/登山グッズは必要?乾季・雨季の差は?
マチュピチュは年間通じて5℃~20℃で、どの季節も1日の気温差が激しい点が特徴。そのため、動きやすさに加え温度調節のしやすい服装を準備することがポイントだと思います。
我が家がマチュピチュを訪れたのは、一般的にベストシーズンと言われる6月でした。6月は乾季にあたり天気が良い日がほとんどなので、写真のような軽装備で大丈夫。
私は、半袖Tシャツ・コットンのシャツ・スウェットパーカ・マウンテンパーカを重ね、首には旅行時のマイ定番”おしゃれ手ぬぐい”を巻き(日焼け&温度調節+差し色に)、つばのある帽子をかぶりました。

遺跡を訪れた早朝は、この格好で少し肌寒さを感じるくらいでしたが、日が昇り気温はどんどん上昇!昼前に遺跡を後にする頃には、みんな半袖になっていました(私は日焼けが気になるためシャツは着たまま)。
「高地だから気温が低いだけで、緯度は赤道近く。だから陽射しがとても強く、標高3000m近くでも暖かい。標高4000m近くても農業ができるのは、赤道に近い場所だからこそなんです」
というのはガイドさんの説明ですが、確かに太陽の光はとても強かったので、日焼けが気になる方は対策がマストです。

ちなみに雨季の場合は「雨具」や「トレッキングシューズ」が必要とのこと。
私たちは普通のスニーカーで問題ありませんでしたが、斜面キワの急な階段や滑りやすい場所もあったため、確かに雨の日だとちょっと怖いと思います。
ただ、ビーサンで歩いている海外の方もいらっしゃいました(笑)

マチュピチュ子連れ家族旅行、持って行って良かった持ち物は?
限られた荷物で、気温差と日焼け対策がポイント
では、実際に持って行って役立ったものをご紹介します!
・マウンテンパーカー
今回着用したPatagoniaとColumbiaのパーカーは、軽くて保温性と防水性もあり、気温変化の激しいマチュピチュでの旅で重宝しました!
あまり薄いものより、ある程度しっかりしたブランドのものを持って行くと良いと感じます。
・薄手の長袖
季節問わず、体温調節 & 日焼け対策
・首を日焼けから守るスカーフなど
上記でも触れましたが、日焼け対策や温度調節に役立つおしゃれ手ぬぐいは私の旅の定番持ち物です。暑い時は汗も吸ってくれ、洗って干せばすぐ乾き、空気が悪い時には口を覆うなど、大活躍。手放せません!
・日焼け止め
乾燥と陽射しがすごいため、UVリップを持って行けばよかったと感じました。
・帽子
個人的には、耳や首が隠れるつばのあるものがおすすめです。夫は何もかぶっていませんでしたが…

・水筒
ペットボトル持ち込みに関しては、禁止/OKと時期により色々変遷があり、私たちが行った2023年は禁止でした。高山病対策のためにも、ちびちびと水分補給することが大切です!
・小型のバック
遺跡内は高低差が激しいため、必要最小限のものを入れられる小さなバッグがあると便利でした。防犯のためファスナー付きで、両手が空く動きやすいものがベスト。
・ティッシュ/ウェットティッシュ/歯ブラシセット
これまでの南米旅行ブログにも書いてきましたが、南米はちゃんとしたホテルでもティッシュや歯ブラシはないことが普通です。
南米に来てから、私は普段でも遠出する場合は必ずティッシュを多めに持ち歩いています。
日本でよく売っている、エコタイプのビニール包装のティッシュは本当に便利!そしてウェットティッシュも多めに持って行くと安心です。
日焼け止めなどを塗っていなかった息子と夫は1日で結構日焼けをしていました。以前訪れたパタゴニアほどではありませんでしたが乾燥しているため、日焼けもする分、保湿をしっかりすることをおすすめします。我が家は愛用のヒルドイドクリームを多めに持って行き、子どもたちも含め毎日しっかり保湿しました。
☆旅行準備については、集英社LEEの連載でこんな記事も書いています↓
旅先・荷造りで活躍!旅行おすすめアイテム4選&子どもと楽しむ旅支度のコツ【駐妻ライター佐々木はる菜の 海外で見つけた「暮らしのヒント」Vol.13】 | LEE
高山病の薬は?現地通貨は必要?
現地通貨ソルではなく、アメリカドルを持参

今回の旅行では現地通貨のソルには両替せず、アメリカドルを持って行きました。
入店時に確認が必要ですが、観光地ではほとんどアメリカドルかクレジットカードで買い物や食事をすることができ、チップもドルで大丈夫でした。
ただ着いてすぐ、車で移動中に水を買おうとした際はドルが使えず少し困りました。その時はガイドさんにお借りしましたが、不安な方は少額持っておくと安心かもしれません。
高山病の薬は現地ならば薬局で買える
個人的には馴染みがなかった高山病の薬ですが、現在我が家が住んでいるアルゼンチンやペルーでは薬局で購入することができます。
私は先輩駐在ファミリーにオススメを伺い買って、子どもたちも含め飲みましたが、服用すると手がちょっとしびれたりするため判断は難しいところ。
そして長男はクスコからマチュピチュへ移動中に気持ちが悪くなり、一回吐いてしまいました。おそらく高山病の症状で、やはり薬を飲んでいてもなる人はなる。
ありがたいことにその後は体調が悪くなることはなく、全ての観光を楽しむことができました。

現地ではコカ茶やコカ飴というものがあり、高山病に効くと言われています。私は両方とも味も好きだったので、旅行中は毎日飲んでいました。
コカ飴に限らず、ちょこちょこ糖分を摂取することは高山病対策になるそうなので、飴を持って行くことはオススメです!

その他:不要だったものはトイペ
旅行前に持ち物を調べる中で「トイレットペーパー」を挙げている方が複数いたため持参しました。例えばバックパッカー的な旅をする場合は必要なシーンもあるのかもしれませんが、子連れの安全優先旅だった私たちは使うことはありませんでした。

マチュピチュ遺跡内にはトイレがありません。
そして入口には綺麗な有料トイレがあり、ペーパーも準備されていました。限りある荷物量の中でスペースを取ってしまったので、旅の内容に合わせて必要かどうか判断するとよいと感じました。
我が家は訪れませんでしたがマチュピチュ村には温泉があるため、興味がある方は水着を用意しておくと安心です(現地でも売っていますが)。
またマチュピチュへの旅は移動が多いため、足が疲れます。日本から行くならば、足の疲れを取るグッズなどを持って行くと良いかもしれません!
乾季&登山ナシであれば、手持ちの物で充分旅できるのでは
準備は大切だけど、「どうにかなる」のも事実
大げさでなく「一生に一度しか見られない景色」があるマチュピチュ。
そんな貴重な旅を思う存分楽しむためにも、やはり準備は大切!
これまでも南米に来てからの旅行について色々とまとめている私ですが(詳しくはコチラ)、旅先で出会う海外の方々の服装を見ていると、時にあまりに軽装で、その気楽な感じに勝手にパワーをいただいています。

私たちは子連れだったこともあり今回もしっかり準備して臨みましたが、マチュピチュ遺跡でも足元はビーサンやクロックスみたいなサンダルの人がいたり、上着を脱いだらまるでクラブに行くようなへそ出しのセットアップを着ているお姉さんを見かけたり…他の観光地でも同様のことを感じましたが、要は「どうにかなる」ということ。
実際マチュピチュの場合、乾季で、ワイナピチュなどへの登山がなければ、そこまで構えずに自分の手持ちのものをベースに旅の準備をしても、充分楽しめるのではないかと感じます。

ただ、遺跡はもちろんマチュピチュ村も坂や階段が多く、マチュピチュに辿り着くまでも移動が多いので、やっぱり私は「歩きやすい靴」は必須だと思います!
皆さんの良き旅に、我が家の体験談が少しでもお役に立ったら嬉しいです✨
著者プロフィール

- 株式会社リクルート等を経て、結婚・出産を機にライターへ。現在は集英社の人気女性誌のwebサイト『LEEweb』でのコラム連載や日本有数のニュースサイト時事通信社「時事ドットコム」 での特集記事など、女性目線・ママ目線に強いライターとして暮らしや子育て、旅、国内外のトレンドから社会的な取り組みまで幅広く執筆。丁寧なリサーチ・取材に基づいた等身大の体験記事、インタビュー記事、実体験をもとにしたコラムに定評があり、企業サイトでのコラムやPR記事、編集業務などにも携わる。著書にkindle「今こそ!フリーランスママ入門」。夫の海外転勤に同行し2022年より家族でブラジル・サンパウロ、その後アルゼンチン・ブエノスアイレスで生活。
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