「親には話せない」大人になって忘れていた、子ども側からの視点

ブラジルへの海外転勤が延期中、9歳6歳兄妹を子育て中のママライター佐々木はる菜です。

Clubhouseがきっかけ初めてのスクールカウンセリング体験

子どものことよりも、自分自身の子育てについて相談できた

先日初めて、我が家の兄妹が通う学校の「相談室」に行きスクールカウンセラーの先生にお話を聞いていただいてきましたが、そのエピソードに対して様々な形で反響をいただいています。

今、子ども達自身に何か大きなトラブルがあるというよりも、海外転勤の延期が続く中で、私自身が自分の子育てはこれで良いのか聞いてみたいという思いがありました。

noteやclubhouseなどでも多くの共感や励ましのお声をいただき、とても嬉しかったです。(詳しくは前回の記事へ)

「カウンセリングへ行くことへの抵抗」を自覚

これまでの私ならば、外部へ相談はしなかった

ただ以前の私であれば、わざわざ子どもの通う学校に相談に行くという方法は選ばなかったと思います。
それを変えるきっかけをくださったのが、2月末から毎週木曜日11:00~30分、Clubhouseで開催している駐妻向けの定期room、そして一緒にモデレーターを務めてくださっている、「駐妻カフェ」運営責任者、駐在妻キャリアサポートコーチとして活躍されている飯沼ミチエさんでした。

ちょうど5月前半のテーマは「落ち込んだ時、誰かに相談できてる?」

ミチエさんご自身も「かつては誰かに相談するという選択肢すらなかった」といいますが、その考えが変わったきっかけについてなどのぶっちゃけトークが伺えるのも”オフレコ”が楽しいClubhouseだからこそ!

今では仕事柄もありカウンセラーの方々との繋がりも多く、例えば教育ならばこの方、お金なればこの方…と今では頼り先がたくさんでき、それぞれのプロに気軽に相談できる環境はとてもありがたいとおっしゃっています。

「問題を外に出すのが恥ずかしい」という感覚

room内でも話題に出たのが、そうはいっても日本はまだまだ「カウンセリング」に抵抗感があるのではということ。
「こんなことで相談していいのかな?」という迷いがある、自分で抱え込んでギリギリまで頑張っちゃう…など、どの意見も納得感がありましたが、スピーカーに上がってくださった一人の女性のエピソードを伺う中で、自分自身が「家の中の課題を外に出す事が恥ずかしい」と抵抗感を持っていることに気づき、はっとさせられました。

私は今38歳ですが、私たちが小中学生だった当時でも「アメリカでは、家族や夫婦単位でカウンセリグを受けている方がたくさんいたし、テレビや映画のシーンなどでもよくカウンセリング受けるシーンがあるなど馴染みが合った」そう。一方それは当時の日本の感覚とは違った…そしてその感覚は今でもまだ根強く残っており、現に私自身も「カウンセリングに行く」ことにちょっと抵抗感を持っていたと感じています。

忘れていた「親には話せない」という感覚

また、いつもは親として妻の立場として海外転勤に同行する視点で話をしていますが、この日は自分自身が帰国子女となった立場の意見を伺うことができました。
親と同じで、海外駐在は良いこともあるけど、子どもにとってもやはり振り回される部分もあります。
帰国後の戸惑いや、それをどう乗り越えて行ったかというエピソードを通じて、子どもの立場に立って適切なサポートを模索する事ことの必要性も感じました。

ミチエさんからは、勉強だけでなく幅広く帰国子女のサポートをされている団体のご紹介もありました。
前回の記事の「こころの相談先」と併せて、気になる方は是非チェックされてみてください☆


子ども達にも伝えたい「プロに相談する」という選択肢

海外ではもっと身近な「カウンセリング」

私自身は日本で生まれ育った普通の日本人ですが、中学生の頃に一度急に、これまで仲良くしていた子に一定期間口をきいてもらえなくなったことがありました。
その時は衝撃で学校へ行くのが嫌になりましたが、親には心配をかけたくないし、何より自分がいわゆる「外されている」なんて恥ずかしくて言いたくないと感じていたことを思い出しました。

我が家の子どもたちは今はまだ小学校3年と1年ですが、成長するほど親だからこそ言いたくないことや、見えなくなってくる部分も増えていくのだと想像します。

そんな、大人になって忘れていた子ども側からの視点を思い出したことで、今回「相談室」に行くことも、子ども達に説明しました。

「ふたりが悪いことをして学校に呼ばれたわけでもなく、ママがふたりのことで困っているわけでもない。今、パパがいない時期が続いていて、ママ自身が不安になったりうまくできなかったりすることがある。ふたりにとって良いママでいたいから、そういう相談を聞いてくれる先生がいるお部屋で、相談してくるね!」

と伝え、家族やお友達以外にも、専門家で信頼できる方に自分の悩みを相談して良い方向に導いてもらう、カウンセリングというものがあるんだよと伝えました。

信頼できるプロに相談するという選択肢があること、それは良いことだというスタンスを親が持っていることは、将来的に子どもにとってもプラスになるのではないかと感じています。

画像1

今週木曜日のClubhouseテーマは「帰国子女の受験ってどんなかんじ?」

毎週木曜日AM11:00~30分、Clubhouseで開催している、駐妻向けの定期room。
この2週のテーマだった「落ち込んだ時、誰かに相談できてる?」では、前回の記事に書かせていただいた通り「ひとりで抱え込まず、周りに相談すること」「元気なうちに相談先を探しておくこと」などの大切さに加え、子ども側からの視点も忘れないようにしたいと多い至ることができました。

次回、5月20日(木)27日(木)のテーマは「帰国子女の受験ってどんなかんじ?」で、各回、お子さんが帰国子女受験をされた方がゲストで参加してくださる予定です。

よろしければお気軽にご参加ください!

☆おしゃべりや雑談を通して「優しくつながり合う」場所を作れたらと思った理由は、コチラの記事から☆

著者プロフィール

ライター 佐々木 はる菜
ライター 佐々木 はる菜
現在は夫の海外転勤に同行し、小学生の兄妹と共に家族でブラジル在住。集英社「LEEweb」や企業HPでのコラム連載、時事通信社「時事ドットコム」での特集記事など、女性目線・ママ目線に強いライターとして国内外のトレンドや社会的な取り組みなどを幅広く執筆。丁寧な取材に基づく等身大の体験記事、インタビュー記事、実体験をもとにしたコラムに定評がある。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」についての発信がライフワーク。著書にkindle「今こそ!フリーランスママ入門」。

丁寧な取材、女性&ママ目線に強いライターをお探しなら

ライター 佐々木はる菜
取材・インタビュー記事、コラム・エッセイ、書籍編集、企業広報やSNSの中の人、Webライター、HPのライティング…女性目線・ママ目線に強いライターをお探しの方、お気軽にお問合せください。素敵な出会いをお待ちしております!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です