ワクチンNG・休みのはずが仕事…コロナ禍、海外転勤から一時帰国の実情<裏記事>

ブラジルへの海外転勤が延期中、
9歳6歳兄妹を子育て中のママライター、佐々木はる菜です。

はじめましての方は、よろしければこちらをご覧ください☆
「ライター佐々木はる菜プロフィール」

単身ブラジル赴任中の夫が一時帰国

9か月ぶりに家族4人再会!

6月末から7月頭、現在単身でブラジルに赴任中の夫が一時帰国していました。

こちらは、私たち家族や親戚、友人へのお土産の山!ブラジルならではのアイテム、並べて写真を撮るだけでも楽しかったです♥

夫は2020年の3月にブラジルへ渡航し、その後コロナの影響で5月に一時帰国、9月に再びブラジルへ発ちました。
私たち母子は、延期の末2021年3月に追いかける予定で荷物ももう半分以上送っていますが、情勢悪化に伴い延期…という状況で、これまでもそんな変遷やモヤモヤについては色々と書かせていただいてきました。

隔離期間などもあり、実質我が家で過ごすことができたのは1週間ほど。

「パパおかえり」というガーランドや、手作りの帽子、手紙など色々サプライズを考えていた子ども達。


それでも、久々に家族揃って過ごし、一緒に食事をしたり、子ども達とキャッチボールやら盤ゲームやらパパと色々遊んだり、タイミングとご縁が重なり七五三の前撮り家族写真撮影をできたり…日本にいた頃は毎週末楽しみにしていたビール片手に夜中までなんだかんだとおしゃべりするという恒例行事(?)も存分にすることもでき、とても幸せなひと時でした。(ちょっとビール飲み過ぎた1週間でした…)

七五三はもちろん、毎日みんなで一緒にごはんを食べ、一緒に寝て、朝は学校へ行く途中まで子ども達を見送ること、近所の公園でのキャッチボール、馴染み深い神社へのお詣り、七夕の飾り作りなどなど、何気ない日常が本当に楽しかったです。

ワクチンはNG、休暇のはずが連日ブラジルの会議に参加

ここからは個人的意見というか、ひとりで海外に行っている夫を心配する妻、そしてパパが帰国することを楽しみにしていた子ども達の母としてのモヤモヤなので、もっともっと大変な状況にいる方もいらっしゃると重々承知ですが、リアルな状況&モヤモヤを書かせていただきます。

ちなみに<表記事>(?!笑)も同時に書いています☆
私たち家族や親戚、友人へのお土産の山!ブラジルならではのアイテムについて✨

日本にいるのにワクチンは打ってもらえない…

今回とても悲しかったのが、せっかく日本にいて職域接種なども始まっているタイミングだったのに、ワクチンを打っていただけなかったことです。

現在ブラジルはワクチンが不足しており今後もスムーズな接種は期待できない状況です。
当初は国の方針で日本に住民票がない人には接種ができなかったのですが、その後対応が変わりOKになったものの、会社側ではその変更に対応が間に合わないことなどから接種不可。

直属の上司の方も掛け合ってくださるなどお心遣いもいただいている中ではありますが、でも、日本で働いている人やそのご家族には打っているのに、会社の仕事で日本よりも危険な地域に行っている人には対応が間に合わず規則上NGなんて…と悲しくなりました。

駐在員の健康や家族との時間は?モヤモヤが募る

今回は海外に一定期間駐在した人は2週間、日本へ帰国できるという権利を使わせていただ日本へ帰ってきました。
もちろんそれ自体がありがたいことなのですが、本来は「休暇」という位置づけのはずなのに、家にいた半分以上の日はオンライン会議に参加し、朝まで仕事をしたりもしていました。
私も企業に勤めていたことはあり、全てが杓子定規には行かないことはわかっているつもりですし、夫が仕事に対して精一杯取り組む姿勢はいつも尊敬しています。

ただ今回は、14日間の滞在期間中の4日間は指定ホテルで隔離、その後も出発まで制限期間で1日に2~3回メールやテレビ電話にて位置確認が行われ、自由な外出もままなりません。
そんな中で更に仕事までしなければならず、しかも時差が大きい分睡眠時間を削りがち…子ども達や私との時間を作るために工夫してくれていましたが、それでも「先が見えない中でやっと9か月ぶりに会えた限られた時間なんだから、休ませてくれたらいいのに…」と思わざるを得ませんでした。

(わがままかもですが)本当は夏休みに帰りたかったのに…

もっと言うと、当初は子ども達の夏休みに帰国を考えていました。
ただ仕事の関係でその時期は避けて欲しいと言われ、この時期にずらしての来日となりました。

仕事だから仕方ない部分はあると思いますし、自分たちの希望を全て聞いてほしいとも思っていません。

ただ、夏休みだったらもっと子ども達と一緒に過ごすことができたし、これは”たられば”の話ですが、8月からは一時帰国者に空港でワクチン接種が行われることになったので、当初の希望通りであればワクチンも打てたはずだった。
しかも、せめて14日間の間に2回土日を挟みたいと考えたのに、会社の手違いで隔離期間が1日ずれて、帰宅したのは土曜日の夜。
久々の日本だけれど自由に外出もできず、夫の実家は京都なので帰省もできない。

(最近、「オリンピックに合わせてこれから日本に行くんです!ワクチンも打ってもらえそうです」と他の部署の方から言われ、モヤモヤしているらしい…)

そんな中でも仕事を頑張っている夫…

なのに、せっかく日本にいるのにワクチンが打ってもらえないなんて!

私はこれまで夫の会社に対して良い企業さんで、イチ日本人としても応援したいと感じてきましたが、今回、わがままで自分本位かもしれませんが、非常に憤りを感じてしまいました。

「パパがいないのが辛い。もっと小さい頃はずっと一緒にいられると思ってたのにいられなくなって、パパが帰ってから悲しい気持ちがずっと消えない。パパをブラジルに行かせた人に、いないと困るから返してって言いたい」

これは先日、6歳の娘が泣きながら一所懸命話してくれた言葉です。

もちろん、大変なのは我が家だけではないとわかっていますが…色々な想いや大変さと必死に向かっている駐在員の方々やその家族の声が、もう少し届くといいなと感じています。

世界各国に住む駐在同行家族のコミュニティ作り

「家族もHappyになれる転勤制度って?」

私は今、日本時間の毎週木曜AM11時から、clubhouseで海外転勤に関わる方向けのroomを定期開催しており、この2週は「家族もHappyになれる転勤制度って?」というテーマでお送りしてきました。
私自身もちょうどこれまで書かせていただいたようなモヤモヤが噴出中ですが、皆さんもそれぞれのご経験を通して思うことが沢山あり、私たちに”普通の”自由はないの?!といった、オフレコのclubhouseだからこそ伺えたぶっちゃけトークが満載でした。

クラウドファンディングスタート!

毎回ご一緒させていただだいているのは「駐妻カフェ」運営責任者、駐在妻キャリアサポートコーチとして活躍されている飯沼ミチエさん

ちょうど先週7月12日から「海外駐在ファミリーの助け合いとチャレンジの場”オンラインコミュニティ”を作る!」というクラウドファンディングのプロジェクトをスタートされ、なんと開始4日で目標金額である50万円を達成!注目度とニーズの高さを感じます。

海外駐在員に同行する配偶者は、華やかそうなイメージとは違って多くの悩みがあり、近年は「キャリアの悩み」が増加しています。更に新型コロナウイルスの影響を受け、現地で「孤独」を感じている方も少なくありません。

世界各国に住む駐在同行家族が助け合い、チャレンジできる「居場所」となるコミュニティ作りを目指すそう。まだまだクラファン期間中ですので、気になった方は是非チェックされてみてください☆

著者プロフィール

ライター 佐々木 はる菜
ライター 佐々木 はる菜
現在は夫の海外転勤に同行し、小学生の兄妹と共に家族でブラジル在住。集英社「LEEweb」や企業HPでのコラム連載、時事通信社「時事ドットコム」での特集記事など、女性目線・ママ目線に強いライターとして国内外のトレンドや社会的な取り組みなどを幅広く執筆。丁寧な取材に基づく等身大の体験記事、インタビュー記事、実体験をもとにしたコラムに定評がある。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」についての発信がライフワーク。著書にkindle「今こそ!フリーランスママ入門」。

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